ミライモンスターという番組を好きでよく見ています。
未来のアスリートを取材する番組なのですが,勉強になりますし,ここまで頑張っている子達が世の中にいるというのは,生徒達にも励みになるわけです。
まあ生徒は見てるかどうかわからないので,僕はそういう人たちがいるっていうのを伝えるのですが。
柔道女子の「谷口由夏」ちゃんの特集だったのですが,大阪から岡山の大学に出稽古に行くのですが,お父さんも一緒に行くんですね。
で,お父さんが何してるかっていうと,一生懸命メモしたり,練習風景を動画撮ったりしてるんです。
なんでそんなことをしているのかというと,大阪でも同じ質の練習ができるように,練習方法などを「パクってる」というんです。
お父さんは「TTP(徹底的にパクる)」とDAI語を使ってましたが(笑)
でもね,このパクるって重要だと思ってるんですよ。
ダンスの世界では,パクるっていのがタブーみたいな雰囲気があります。
もちろん,何かの振付をパクって,そのままコンテストに出て優勝とかダメなんですけど,練習の段階でパクるのはありだと思うんですよ。
どうもね,パクるのがダメっていうのが先行していて,最近の子ってほんとに人の真似をしないです。
言われたことを言われたままやる,というレベルの子が多すぎます。
誰かの真似をするという人って,その時点で「受け身じゃない」んですよね。
自分の意思が少なからず働いています。
対して,最近の子って,そういう意思がないです。言われたらやるけど,みたいな感じ(言われたことも完璧にできるわけじゃないし)。
その時点で,人を出し抜けるくらい上手くなる可能性がないですね。
僕なんて,すぐにパクりますよ(笑)
ダンスもまずパクって,身体に馴染ませて,自分のものにまで昇華させるし,ビジネスなんかも良いと思ったことはやってみますし。
パクるというのはパクるだけにとどまらず,自分の血肉となり,自分の個性とまざっていきますからね,そこまで行くとパクリじゃなくなると思うんですけどね。