グラビアアイドル倉持由香さんの「グラビアアイドルの仕事論」を読みました。
↓

グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術 (星海社新書)
とてもよい本だと思います。薄いのですぐ読めますし。
「仕事が上手くいかないな〜」とか最近考えている人に読んでみてほしいですね。
とくに自営業者(フリーランス)とか,自分でお金を生み出さなくてはいけない人で,現状上手くいってない人にはヒントになるようなことがたくさん書いてあります。
「グラビアアイドルの仕事論」の感想
本全体的にとてもよく,たくさんメモもとったのですが,とくに印象に残った3つを紹介したいと思います。
知名度のピラミッド
倉持由香さんは「#グラドル自画撮り部」というハッシュタグを使い,自分の自画撮りをSNS(主にTwitter)にアップし続けています。
それによって写真集とかDVDの売上も上がったようですが,当時は「自分を安売りしている」と言われることもあったようです。
確かにその意見も間違いではないと思うのですが,倉持さんはこれを「ティッシュ配り」として位置づけています。
ようするに「自分の知名度をあげる」という行為なのです。
この本では「倉持由香を知っている人≒フォロワー(ピラミッドの1番下)」と定義しています。
そしてそのフォロワーの中から一部が雑誌や写真集などを買ってくれる人(ピラミッドの2層目)になり,さらにそこからイベントなどに足を運んでくれるコアなファン(ピラミッドの頂点)になる,と書いています。
お金をたくさん稼ぐにはこの「お金を使ってくれる人」を増やすことが重要で,そのためにはまずはフォロワーを増やさないといけない。そのためのティッシュ配りが「#グラドル自画撮り部」の誕生の始まりだったということですね。
興味深いのは「お金を使ってくれないフォロワーを増やしても意味がない」と書いてあったことです。
単純に知名度を上げるだけなら「炎上商法」という手段もあります。しかし,炎上商法で増えたフォロワーはおそらくお金を使ってくれませんよね。
それどころが足を引っ張る存在になり,そちらに気を取られると疲弊するし,本当に相手をしなければいけないファンの方の相手ができなくなるわけです。
このあたりはビジネスをする人は押さえておいたほうがよいでしょうね。見込み客意外を集めても意味ないよってことです。
仕事のおかわりをもらうには
タレントもそうでしょうが,自営業者でも1回やった仕事が次に続かなかったという経験はあるのではないでしょうか。
そのことについても書かれています。
だいたい仕事のおかわりがもらえない人は「受け身」で「エサを待つ魚のようにただただ口を開けて仕事を待っている」という状態です。
じゃあ倉持さんが具体的にどうやっているか?それは本を買って読んでもらうください(笑)
ただこれをやらない人ってけっこう多いんですよね。
ぶっちゃけ「強者」ならやらなくてもよいことです。ようするに待ってるだけで仕事がやってくるような超人気者とか。
でも「弱者」は違います。待っていても仕事は来ません。基本的に強者と弱者は戦略が違うのです。
おそらくこの本を読んでいるということは「弱者」だと思うので,素直に倉持さんがやってることを真似してみるとよいかも。
僕もやってみます。
自分クエストをプレイする
個人的にはこの本の核心はここかと。
主観的に自分の人生を見るだけでなく,俯瞰的に見る。もうちょっと具体的に言えば,RPGで勇者自分を操作しろ,ってことです。
そうするとスキルが増えていくのは楽しいし,スキルを得るために経験値稼ぎもするだろうし,ってことですね。
あと思ったのは自分が批判されたときとか,失敗したときにもこの考え方は有効かと思いました。
失敗するとそれで頭がいっぱいになり,後悔とか恥ずかしい気持ちにもなると思います。
そこで一歩引いて自分を見つめてみる,RPGで勇者自分を操作するプレイヤーになったと考えると,そこまで大きく悩む必要もないって気付くかもしれません。
またその失敗を取り返すような努力もできると思います。
実際に勇者はそうやって成長していきますもんね。
まとめ
この本は倉持由香さんが家がなかった時代からタワーマンションに住んでいる現在までの道筋が書かれています。
倉持由香さんはグラビアアイドルとして「お尻」という大きな武器がありました。
でもおそらくこの大きな武器がなくても成功していた気がします。それくらい普遍的な戦略を練って実行されていると思いました。
まさに「売れるべくして売れた」人です。
初めからチヤホヤされてた人ではなく,的確な努力を続けてきて,それが実った人です。僕こういう人大好きです。
今も応援していますが,これからも応援していきます。
今回感想を書いた本はこちらです。
↓
グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術 (星海社新書)
