個人事業主関連

ダンサーのための確定申告講座

24歳からダンスインストラクターの仕事をして,今年で15年経ちました。

24歳から確定申告をしているわけですが,さすがに15年やってると,まったくやってない人に比べて知識はついてきました。

また去年から簿記の勉強も始めたので,今までよくわからなかったところもクリアになり,今年の確定申告はめちゃくちゃ楽でした。

 

ただ自分の周りのインストラクターの人は,確定申告の知識がほとんどありません。

だから僕がいろいろ教えたのですが,中には手遅れの人もいました笑

 

正直,ダンサーの確定申告は簡単です。そこまで複雑な取引がないからです。

だからこの記事に書いてある内容を覚えてしまえば,ほぼ問題ないと思います。

というわけで,僕が持っている確定申告の知識をダンサーのために出し尽くします。

ぜひ参考にしてください。

STEP1 開業届と青色申告承認申請手続をしよう

ダンスインストラクターとして仕事をするのであれば「開業届」と「青色申告承認申請手続」を出してください。

▼開業届についてはこちら
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

▼青色申告についてはこちら
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/09.htm

この2つの手続きは,開業したときに同時に出してください。

ダンサーのかたはけっこう白色申告をしている人が多いようですが,正直,白色申告は楽ですが,税務上のメリットがありません。

また将来スタジオを建てたいというときに,お金を借りたりすると思いますが,青色申告をしていないと信用がありませんので,借りれないか,高い利息を払わないといけません。

青色申告をきちんとしていたら,金利が安い貸付金を利用できたりもするので,開業と同時に青色申告の手続きはしておいてください。

わからなければ,税務署に行きましょう。

STEP2 マイナンバーカードを取得しよう

STEP1と同時進行くらいで,マイナンバーカードも取得しておきましょう。

▼マイナンバーカードについてはこちら
https://www.kojinbango-card.go.jp/

マイナンバーカードがあれば,e-Taxが利用できます。

そして,e-Taxを利用しないと,青色申告のメリットが薄くなります。

通常,青色申告をすると,控除が65万円つきます。

ただこれはe-Taxをした場合で,紙とかで提出したりすると,控除が55万円になってしまいます。

10万円分の控除が消えるのはけっこう痛いです。

またマイナンバーカードがあれば,スマホからe-taxができます。

iPhoneのアプリを起動しつつ,マイナンバーカードをかざして送信するのですが,これがめちゃくちゃ簡単です。

税金面でもメリットがありますし,楽ができますので,マイナンバーカードも絶対に取得しておいてください。

わからなければ,市役所に行きましょう。

STEP3 e-taxの利用者識別番号を取得する

e-Taxを開始するには,その手続きも必要です。

▼e-Taxの開始(変更等)届出書についてはこちら
https://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesho/index.htm

この手続きをすると「利用者識別番号」というものが発行されます。

これをマイナンバーカードと紐付けしないといけません。

これもわからなければ市役所に行きましょう。

STEP4 事業用の銀行口座とクレジットカードを用意する

事業用の銀行口座とクレジットカードも用意しましょう。

事業用とは,「事業のためにしか使わない」という意味です。

例えば,経費は事業用のクレジットカードだけで購入すると決めていたら,明細がでるのでめちゃくちゃ楽です。

ギャラなんかも事業用の口座に入金してもらうようにしましょう。

これが個人用と混ざってしまうと確定申告のときに地獄をみることになります。

STEP5 確定申告アプリを導入しよう

確定申告は手書きとかでも全然できますが,めちゃくちゃ手間なので,知識がない人にはまったくオススメできません。

ということで,確定申告アプリを導入しましょう。

最初に言っておきますが,これは有料です。だいたい年間10,000円くらいはかかってきます。

しかし,年間10,000円払うだけで,確定申告はめちゃくちゃ楽になります。

日々の取引を入力すると,自動的に確定申告に必要な書類が完成しているというものです。

普通,確定申告っていうのは,日々の取引を記帳するのは当然で,それから自分で手動で計算して,決算書とかを作らなければいけません。

知識がある人でもけっこう地獄の作業です。知識がない人は絶対にできません。

それが年間10,000円で手に入るなら安いものです。この課金は絶対にしましょう。

 

僕が使っているのは「MFクラウド確定申告」というクラウドアプリです。

▼MFクラウド確定申告についてはこちら
https://biz.moneyforward.com/tax_return

年額11,760円です。

 

他にもよく聞くのは「freee」というアプリ。

▼freeeについてはこちら
https://www.freee.co.jp/kakuteishinkoku/

これも年額11,760円からです。

 

弥生も有名ですね。

▼弥生の確定申告ソフトについてはこちら
https://www.yayoi-kk.co.jp/products/shinkoku.html

これは初年度が無料で,次年度から年額8,000円です。安いですね。

STEP6 毎日仕訳を入力しよう

確定申告アプリを導入すると,あとは日々の取引の仕訳を入力していくだけです。

正確に仕訳をしていくと,勝手に確定申告に提出するべき書類が完成しています。

ダンサーの確定申告に必要な仕訳一覧

ここではダンサーの日々の取引によく使う仕訳を紹介していきたいと思います。

他の職業に比べると,めちゃくちゃ少なくて楽です。

日々使いながら覚えてしまいましょう。

仕訳をするとき

仕訳をする必要があるのは「お金が動いたとき」もしくは「取引が発生したとき」です。

この大原則を忘れないようにしてください。

ギャラなどをもらったとき

多くのダンサーは,個人事業主として,ダンススタジオに業務提携というかたちでお仕事をもらっていると思います。

となると,ギャラ(報酬と呼ばれています)を銀行に振り込まれるというパターンが1番多いでしょう。

例1:3月にレッスンした分のギャラの明細をもらった。ギャラは100,000円で1,021円源泉徴収として引かれていた。
4月10日に源泉徴収額を引かれた分が普通預金口座に入金されていた。

(普通預金)98,979 (売上)100,000
(事業主貸)1,021

いきなり2行になりますが,こうやって仕訳してください。可能であれば事業主貸の補助科目に「源泉徴収額」みたいなことを書いておいてください。

仮にこれが現金での手渡しだった場合は以下の通りです。

例2:例1の取引で,普通預金口座に入金ではなく,手渡しでもらった。

(現金)98,979 (売上)100,000
(事業主貸)1,021

他にも,スタジオからギャラをもらうのではなく,自分でレッスンを主宰して,生徒から直接月謝などをもらう場合もあるでしょう。

そんなときは以下の通りです。

例3:生徒10名から月謝6,000円を現金でもらった。

(現金)60,000 (売上)60,000

この場合は源泉徴収がないので,こんなシンプルな仕訳になります。

経費を使ったとき

次は支出です。何かしら経費として使ったときはどのように仕訳するのでしょうか?

例4:レッスンを行う場所の確保のため,○○スタジオをレンタルした。レンタル代は1時間2,000円で2時間レンタルした。レンタル料は現金で支払った。

(雑費)4,000 (現金)4,000

スタジオレンタルした場合に勘定科目を「地代家賃」にしている方が多いのですが,そうではなく「雑費」とかにしておいてください。

地代家賃を使う場合は,テナント契約している場合です。

例5:アップルミュージックのサブスク料金980円を毎月クレジットカードにより支払っている。

(図書研究費)980 (未払金)980

アップルミュージックは,音楽収集のため,ようするにダンサーにとっては経費として扱っても良いと思います。

クレジットカードで支払う場合は「未払金」という勘定科目を使います。

クレジットカードで支払ったら,あとから銀行口座から引き落とされますが,そのときも仕訳が必要です。

例6:普通預金から980円クレジットカードの引き落としがかかった。

(未払金)980 (普通預金)980

まとめ

ダンサーの方は,けっこうテキトーに確定申告をしている方が多い印象があります。

ただ,ダンサーの方は,他の店舗などに比べて,複雑な取引がありません。ということは,仕訳も簡単なのです。

だからすぐに覚えられると思いますので,早いうちからきっちりとしておいたほうが得になります。

とりあえずまとめておくと

・開業届を出す
・青色申告承認申請手続をする
・マイナンバーカードをつくる
・e-Taxの利用手続きをする
・事業専用の銀行口座とクレジットカードをつくる
・確定申告アプリを導入する
・日々の仕訳を理解する

ということが必要です。

まだやってない人は,1つずつでもクリアしていきましょう。