「Macでチャプター付きDVDを作成する方法」が機能しなくなった
久々にチャプター付きDVDを作成するお仕事をいただきました。やはりまだまだDVD納品はなくならないですね。
以前僕はこんな記事を書きました。
おかげさまで,この記事はけっこうアクセスが良いです。やはりみんなMacでチャプター付きDVDが作れなくて困っているんですね。
僕も久しぶりの作業だったとはいえ,自分で記事を書いたので,余裕をぶっこいてました。
しかし,なんとこの方法ではできなくなってしまいました。
今回はできなくなった経緯と,それでもなんとかいろいろと試行錯誤してなんとかMacでチャプター付きDVDを作成することができたので,前半と後半にわけて記事を書きたいと思います。
Macでチャプター付きDVDを作成する方法のおさらい
まずは僕が以前どうやってMacでチャプター付きDVDを作成したのか。詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
読みたくない人のために(笑)結論だけ書いておくと
1.「iMovie」で動画編集
2.「mChapters」で動画ファイルにチャプターをつける
3.「Toast 9 Titanium」でディスクイメージを作成
4.そのディスクイメージからDVDディスクを作成する
前回の方法との相違点
本来なら,前回の方法と全く同じにしなければいけないのでしょうが,マシンのスペックやら使うアプリのアップデートなどがあって,完全には同じではなくなっています。
その相違点は以下の通りです。
iMac (21.5-inch, Late 2015) ⇒ Mac mini (2018)
macOS Mojave (ver10.14.6) ⇒ macOS Big Sur (ver11.2.1)
iMovie ⇒ Adobe Premiere
Toast 9 Titanium ⇒ Toast DVD
iMacがもうダメになって,マシンを新たに購入したことにより,OSが変わりましたし,その関係でToast 9 Titaniumが使えなくなって,その後継?のToast DVDを購入したり,スペックやバージョンがいろいろと変わってしまいました。
前回の方法と今回の方法はこう変わりました。
■前回の方法
1.「iMovie」で動画編集
2.「mChapters」で動画ファイルにチャプターをつける
3.「Toast 9 Titanium」でディスクイメージを作成
4.そのディスクイメージからDVDディスクを作成する
■今回の方法
1.「Adobe Premiere」で動画編集
2.「mChapters」で動画ファイルにチャプターをつける
3.「Toast DVD」でディスクイメージを作成
4.そのディスクイメージからDVDディスクを作成する
で,この「今回の方法」だとDVDは焼けるのですが,正確なチャプターをつけることができませんでした。
ということは,マシンやOSの変更が原因かもしれませんが,そこはもうどうすることもできませんので,とりあえず現時点で自分で解決できそうな相違点だけを検証していきました。
Adobe Premiere が原因か?
まず動画編集の時点で,前回は「iMovie」,今回は「Adobe Premiere」を使いました。
Adobe Premiereは以前は使いにくいなって思っていたのですが,コロナの自粛中に動画編集の勉強などをしたら全然使えるようになったので,今はメインで使っています。
まず前回と同じ条件にするために,iMovieで動画編集をし,書きだした動画を使ってDVDを作成してみましたが,チャプターをつけることができませんでした。
ということは,Adobe Premiere が原因というわけではなさそうです。
Toast DVD が原因か?
あと違うのは「Toast DVD」です。以前は古いバージョンの「Toast 9 Titanium」を使っていて,これだと上手くいってました。
しかし,OSのアップデートにより,Toast 9 Titaniumが使えなくなってしまったので,Toast DVDを購入したのですが,結論から言えば,これが原因でした。
以前のToast 9 Titaniumは,mChaptersでつけたチャプターを正確に認識してくれていたのですが,Toast DVDだとmChaptersでつけたチャプターを認識してくれなくなってました。
Toast DVD自体の機能で「○分ごとにチャプターをつける」ことはできるのですが,自分で設定したチャプターを無視してしまいます。
ようするにDVDオーサリングソフトが原因だったということです。
よく使われているDVDオーサリングソフトは開発が終わっている
Adobe Encore 開発終了(入手不可)
Apple iDVD 開発終了(入手不可)
Burn 開発終了(入手可能だが売り物にするには品質足りず)
結局、DVDを焼くためのツールをあガスのが大変な時代になっている、ということなんですわ
AppleのCompressorというのが一番良さそうだけど、6千円する
Toastは1.5万円で却下— haly (@k2hrm) November 4, 2019
その通りでEncoreもiDVDももはや使用できません。そんな中でmChaptersでつけたチャプターを認識してくれるオーサリングソフトを探すのは苦労しました。
MacでDVDを焼く救世主
そんな中でこんな記事を見つけました。
https://note.com/iwasakiyoshiteru/n/n094ad056616f
なんとAppleのCompressorで焼けるとな?
しかし,まだ安心はできません。mChaptersでつけたチャプターを認識してくれるかどうか。ここが重要です。
App Storeから6,000円で購入して,使ってみると…
なんと認識してくれました!
ついに! ついに見つけました。MacでDVDが焼けるオーサリングソフトを。
最終的にはCompressorとToast DVDのコンボ
しかし,そう簡単にはいきませんでした。Compressorで作成したディスクイメージからDVDを焼こうとするとどうも上手くいかないのです。
Finderからアイコン右クリックで「ディスクを作成」をしているのですが,3枚中2枚がエラー。上手くいった1枚も2回目読み込んでみたらエラーを起こしました。
うーん,どうしたものか…
試しにCompressorで作成したディスクイメージを展開して,その中に入っている「VIDEO_TSフォルダ」から,Toast DVDでディスクイメージをつくり,そのディスクイメージからDVDを焼くと,今度は上手くいきました。
この方法だと5枚中5枚成功しました。
新しいOSでディスクユーティリティの仕様が変わったのか,Compressorから作ったディスクイメージ(.img)だと上手くいきませんが,Toast DVDで作ったディスクイメージ(.toast)なら上手くDVDを焼くことができました。
まとめ
また改訂版を正式に作成しようと思いますが,とりあえず現時点ではCompressorとToast DVD,両方買っても良いと思います。
コストも両方買っても10,000円いかないし,安い投資だと思います。
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